MY FIRST STORYメンバー激変の軌跡と脱退の真相
my first story メンバーが歩んできた道程は、日本のラウドロック史におけるもっとも苛烈で、生々しいサバイバルの記録だ。武道館を埋め尽くし、スタジアムの舞台を踏んだ今でさえ、彼らのサウンドには剥き出しの飢餓感が漂っている。名声の影で繰り返された別れ、血筋という逃れられない呪縛、そしてアンダーグラウンドからメインストリームへの跳躍。彼らは常に、失う痛みを燃料にして前進してきた。
数々の修羅場を潜り抜けた現在のmy first story メンバーは、かつての危うさを独自の風格へと昇華させている。世界的なバイラルヒットを経て迎えた2026年、彼らを取り巻く熱狂はもはや国内ロックシーンという狭い枠組みを完全に突破した。4つの独立した才能が激突し、火花を散らし続けるその内幕を解剖する。
激震の歴史を越えて:初期メンバー脱退劇の真相とバンドの転換点
結成当初のMY FIRST STORYは、5人編成のアグレッシブなバンドとして産声をあげた。しかし、その歩みは決して平坦なものではない。ギタリストShoのライブ活動休止、ドラマーMasackの脱退。看板を背負う若きバンドにとって、オリジナルメンバーの相次ぐ離脱は致命傷になりかねない激震だった。
当時の現場を知るレーベル関係者は、当時の張り詰めた空気をこう振り返る。「演奏スキルの不一致や方向性の違いといった通り一遍の言葉では片付けられない。彼らが目指す速度と熱量に、全員が同じ覚悟でついていくことは不可能に近かった」。妥協を許さない制作現場での衝突、ツアーの過酷さ。限界に達した人間関係の亀裂は、修復不能なレベルにまで達していたという。
だが、バンドは歩みを止めなかった。痛みを伴うスクラップ・アンド・ビルドを恐れず、自らのサウンドを再構築することを選んだ。この過酷な脱退劇こそが、感傷を削ぎ落とした強靭なプロ意識をバンドに根付かせる決定打となったのだ。
ボーカルHiro(森内寛樹)の素顔と覚醒:偉大な血脈と宿命への葛藤
フロントマンHiro(森内寛樹)のキャリアは、常に比較の歴史だった。演歌界のレジェンドを両親に持ち、実兄は世界を席巻するONE OK ROCKのボーカリストTaka。逃れようのない血筋の重圧は、若き日の彼を激しく苛んだ。
初期のステージで見せていた過剰なまでの攻撃性や虚勢は、その巨大な影に対する防衛本能だったのかもしれない。かつては兄や家族への意識を隠さず、MCで感情を爆発させる姿がファンを惹きつける一方、音楽ジャーナリズムからは冷徹な目を向けられる場面も少なくなかった。
しかし、現在のHiroにその青い焦燥感はない。バラエティ番組で見せる軽妙なトーク力と、ステージ上で見せる圧倒的なカリスマ性。二面性を自然体で操る現在の佇まいは、他者との比較から完全に解き放たれた男の強さを物語る。自身の歌声一本でスタジアムを支配できるという絶対的な自負が、表現の幅を爆発的に広げた。
4つの個性が鳴らすアンサンブル:Teru、Nob、Kid'zが支える音の骨格
Hiroという特異なフロントマンの背後には、卓越した職人集団が控えている。バンドのソングライティングにおいて中核を担うギタリストのTeruは、エモーショナルなリフと重厚なコード進行を巧みに操り、バンドの音楽的アイデンティティを決定づけてきた。
屋台骨を支えるベーシストのNobは、最年長としてグループのバランサーを務める。地を這うような低音でアンサンブルを牽引するだけでなく、エレクトロニックな同期音源と生音の融合において極めて重要な役割を果たしている。彼の存在なくして、ライブの破壊力は成立しない。
そして2016年に加入したドラマーのKid'z。彼の合流こそが、バンドに強靭な心臓をもたらした。圧倒的な手数の多さと強烈なアタック感。ヘヴィロックの枠に収まらないタイトなグルーヴが、バンドのオルタナティブ・ロックとしての完成度を一気に引き上げた。
「夢幻」がもたらした世界的パラダイムシフト:アニメ主題歌が変えた現在地
テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編のオープニング主題歌となった『夢幻(MY FIRST STORY × HYDE)』は、彼らのキャリアにおいて最大のゲームチェンジャーとなった。L'Arc〜en〜CielやVAMPSで世界を知るHYDEとの共鳴は、Hiroのボーカリストとしての潜在能力を異次元の領域へ引き上げた。
その反響は凄まじかった。Netflixを通じてアニメが世界同時配信されるや否や、楽曲はSpotifyをはじめとする各国のストリーミングチャートを瞬く間に席巻。南米、欧州、アジア圏のロックリスナーが、狂乱のスピードで彼らの過去カタログへとアクセスし始めた。
国内のライブハウスで地道に積み上げた実力が、世界規準のアニメカルチャーと交差した瞬間だった。「フェスの一角を沸かせる人気バンド」から「世界に通用するアリーナアクト」へ。この楽曲を境に、彼らが立つステージのスケールは根底から覆されたのだ。
インディペンデントの極致:INTACT RECORDSが音楽産業に突きつける刃
MY FIRST STORYを語る上で見落としてはならないのが、彼らが所属する自主レーベル「INTACT RECORDS」の存在だ。巨大レコード会社の資本に頼ることなく、インディペンデント体制を貫き通すその姿勢は、既成の音楽産業に対する痛烈なカウンターである。
メジャーレーベルの手厚いプロモーションと引き換えに、表現の自由やスピード感を奪われるバンドは少なくない。対照的に、彼らは意思決定の全権を自分たちの手元に残した。CD不況が叫ばれる時代にあっても、ストリーミング配信とフィジカル、ライブの動員を独自の裁量で連動させるビジネスモデルを構築した。
自らの意志で選び取った独立性があるからこそ、タイアップに迎合しない鋭利なサウンドを保ち続けられる。音楽産業の旧態依然としたシステムに中指を立てながら、チャートの頂点を強奪する。そのインディペンデントスピリットこそが、マイファスの真髄だ。
2026年のMY FIRST STORY:巨大フェス席巻とネクストステージへの青写真
激動の変遷を経て、2026年現在の彼らは円熟味と凶暴性を同時に宿す稀有なフェーズに突入している。国内外の大型フェスティバルではヘッドライナークラスとして名を連ね、スタジアムクラスのワンマンツアーを事も無げにソールドアウトさせる。
ツアーのバックステージで囁かれるのは、さらなる海外展開の具体化だ。「現在の彼らは、英米のラウドロック勢と対等に渡り合えるフィジカルとアンセムを持っている」と海外のブッキングエージェントは指摘する。言語の壁を越え、純粋な音の質量でオーディエンスを圧倒する準備はすでに整っている。
決して順風満帆ではなかった。裏切りに傷つき、血筋の重圧に抗い、泥水をすすりながら音を鳴らし続けた。傷だらけの歴史を抱えたまま、彼らはどこまで高く跳ぶのか。MY FIRST STORYという名の物語は、いま最も熱く、最も予測不能なクライマックスへと向かっている。 (出典: my first story メンバー(Yahoo!ニュース))