よみうりランドに水族館はある?幻の閉館理由と現在の見どころを追跡
「よみうりランドに水族館ってあったはずだけど、今もあるの?」——多摩丘陵を代表するレジャー施設を訪れる前、ふとそんな疑問を抱く人は少なくありません。都心からアクセスの良い遊園地として絶大な人気を誇るよみうりランドですが、実はかつて、東洋一とも謳われた本格的な「海水水族館」が営業していました。
広大な敷地を誇る同園において、なぜその水族館は姿を消すことになったのか。その知られざる閉館の背景と、水族館のDNAを受け継ぎながら2026年現在も熱狂を集める「アシカショー」や「生きものふれあいエリア」の最新見どころを徹底取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:かつて園内に実在した「よみうりランド海水水族館」は、設備の老朽化やアトラクション強化に伴い2000年11月に閉館した。
- 要点2:伝統のパフォーマンスは現在も全天候型施設「日テレらんらんホール」のアシカショーとして受け継がれ、高い人気を誇る。
- 要点3:隣接する新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」のカワウソ展示や大型アクアリウムなど、水辺の生きものと出会える新体験が充実している。
【真相解明】よみうりランドに水族館はある?「海水水族館」閉館の理由と経緯
結論から言うと、現在のよみうりランドの敷地内に、単独施設としての「独立した大型水族館」は存在しません。しかし、ネット上やシニア層の記憶に色濃く残っている通り、かつて園内には「よみうりランド海水水族館」という名の本格的施設が実在していました。
では、なぜ多くの来園者に愛された水族館が閉館に追い込まれたのでしょうか。その直接的な要因は、施設・水槽設備の急速な老朽化と、内陸部特有の莫大な維持管理コストにありました。
海から遠く離れた稲城市の丘陵地帯で、大量の海水を清浄に保ち、海洋生物の生命を維持し続けるには、最新の濾過プラントや人工海水の維持調達に天文学的なランニングコストがかかり続けます。折しも1990年代後半から2000年代初頭にかけては、全国のレジャー施設が激動の過渡期を迎えた時代でした。よみうりランドもまた、絶叫コースターやファミリー向けアトラクションの拡充、プールエリアの刷新へと大きく舵を切る経営判断を下し、2000年11月をもって水族館の歴史に幕を下ろす決断を下したのです。
【いつまで営業していた?】内陸初を誇った「よみうりランド海水水族館」の歴史
かつての「よみうりランド海水水族館」の誕生は、日本のレジャー史における記念碑的な快挙でした。オープンしたのは、東京オリンピックが開催された記念すべき1964年のことです。
当時の常識では「水族館は臨海部に建てるもの」とされていました。海岸線から何十キロも離れた内陸の山の上に海水魚を集めた水族館をつくる計画は、当時としては前代未聞の挑戦だったのです。トラックによる海水輸送と先進的な循環浄化技術を駆使し、オープン当時は「世界初の内陸型海水水族館」として国内外のメディアから大きな脚光を浴びました。
巨大な回遊水槽を悠々と泳ぐサメやウミガメ、珍しい熱帯魚の群れは、昭和の子どもたちに本物の海の世界を届けました。1964年から2000年まで、およそ36年間にわたり首都圏のレジャー文化を牽引し続けた名門施設だったからこそ、閉館から四半世紀が過ぎた今でも「よみうりランド=水族館」という記憶が語り継がれているのです。
【現在も大人気】日テレらんらんホールで躍動する「アシカショー」の魅力
水族館の建物自体は役目を終えましたが、そこで育まれた動物飼育の情熱と技術は決して途絶えていません。その象徴が、園内で圧倒的な支持を集めるよみうりランドのアシカショーです。
アシカの飼育自体は水族館時代の1968年から続けられており、半世紀を超える長い歴史とノウハウを持ちます。現在は、音響・照明設備を備えた全天候型の多目的劇場「日テレらんらんホール」を舞台に、天候を気にすることなく快適な環境で観覧可能です。
ステージで繰り広げられるのは、アシカたちの卓越したバランス感覚やダイナミックなジャンプ、そしてトレーナーとの息の合ったコミカルな掛け合いです。生態系の解説を交えたエデュテインメント(教育×娯楽)の要素も濃く、単なる見せ物にとどまらない知的好奇心を刺激する構成に仕上がっています。遊園地の入園チケットのみで追加料金なしで観覧できる点も、ファミリー層から熱い支持を集める大きな要因です。
【新感覚の生きもの体験】HANA・BIYORIで出会えるカワウソと大型アクアリウム
「よみうりランド周辺で水辺の生きものや水槽の癒やしを感じたい」という人に外せないのが、遊園地に隣接する新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI(はなびより)」です。
満開の花々と最新デジタルアートが融合した温室空間には、かつて水族館が担っていた「水と生命のきらめき」を現代風に再定義した展示が用意されています。空間を彩る大型アクアリウム(水草水槽)では、色彩豊かな熱帯魚たちが優雅に群れを成し、訪れる人々を魅了しています。
さらに園内のハイライトとなっているのが、大人気のコツメカワウソの展示エリアです。ガラス越しに活発に泳ぎ回る姿を観察できるだけでなく、飼育員によるガイドや、間近で愛らしい仕草を体感できるプログラムが組まれており、水族館さながらの濃密な生きもの体験が叶います。花と緑、そして水辺の動物たちが織りなす空間は、往年の海水水族館とはまた異なる、洗練された癒やしの場として定着しています。
【2026年最新レジャー事情】再開発計画と新エリアで進化するよみうりランドの見どころ
2024年に開園60周年の節目を迎えたよみうりランドは、単なるレトロ遊園地の枠を完全に飛び越え、エリア一帯を巻き込んだ大規模な再開発計画を精力的に推進しています。
近年の開発における最大の目玉は、エンターテインメントとウェルネスの融合です。HANA・BIYORIの敷地内には絶景露天風呂を誇る天然温泉施設「花景の湯」が誕生し、遊園地で遊んだ後に極上のリフレッシュを味わえる動線が完成しました。さらに、読売巨人軍のファーム球場を中心としたスポーツ&エンタメ複合施設「TOKYO GIANTS TOWN」の整備など、多摩の丘陵地帯全体がひとつの巨大なテーマシティへと変貌を遂げています。
園内本隊でも、ものづくりを体感できる人気エリア「グッジョバ!!」をはじめ、次世代型アトラクションの導入が進行中。かつての海水水族館のパイオニア精神は、時代に合わせた体験価値のアップデートという形で、確実に現代のパークづくりへ受け継がれています。
【よみうりランドの水族館】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:よみうりランドのアシカショーを見るために別料金は必要ですか?
A1:原則として別料金は不要です。よみうりランドの入園料(ワンデーパス等を含む)のみで、「日テレらんらんホール」で開催される通常のアシカショーを観覧できます。ただし、特別イベントや貸切公演時はスケジュールが変更される場合があるため、来園当日のショースケジュールを公式サイトで確認することをおすすめします。
Q2:かつて存在した「海水水族館」の跡地には、現在何がありますか?
A2:水族館が建っていたエリア一帯は、その後の園内リニューアルに伴い解体・再編されました。現在のアトラクションエリアや通路、イベントスペースなどの敷地として有効活用されており、当時の水槽施設そのものは残っていません。
Q3:よみうりランドでイルカやペンギンを見ることはできますか?
A3:2026年現在、園内にイルカやペンギンは飼育されていません。過去の海水水族館時代には海の生きものが多数展示されていましたが、現在はアシカショーや、隣接施設「HANA・BIYORI」におけるコツメカワウソ、大型アクアリウムの熱帯魚などが、園周辺で出会える主な水辺の生きものとなっています。
まとめ:歴史を受け継ぎ進化するエンタメシティの未来
「よみうりランドに水族館はあるのか」という問いの裏には、昭和から平成にかけて内陸の地に海を再現した、先人たちの先進的な挑戦の歴史が刻まれていました。2000年の閉館はひとつの時代の区切りでしたが、そこで培われた生きものたちへの愛情とエンターテインメント精神は、今なお「日テレらんらんホール」のアシカショーや「HANA・BIYORI」の豊かな展示へと脈々と受け継がれています。
絶叫マシンから最新デジタルアート、癒やしの天然温泉、そして愛らしい動物たちとの出会いまで。歴史の深みを知った上で足を運べば、新時代を迎えたよみうりランドの多彩な魅力が、より一層立体的に見えてくるはずです。 (出典: よみうり ランド 水族館(Yahoo!ニュース))