RIP SLYMEメンバーの現在と脱退真相|確執と3人体制の裏側
2000年代初頭の日本の音楽シーンにおいて、日本のヒップホップを誰もが口ずさめるポップミュージックへと押し上げたパイオニア、RIP SLYME(リップスライム)。『One』『楽園ベイベー』『熱帯夜』など、数々のサマーアンセムを世に送り出し、軽快な4MC+1DJスタイルでお茶の間を席巻した彼らの足跡は、平成カルチャーの象徴そのものでした。
しかし、栄光の影でグループは深刻な内部亀裂に直面し、2018年の活動休止を経て、メンバーの電撃脱退といじめ告発劇へと発展しました。黄金期を知るファンに大きな衝撃を与えたあの騒動から時が経ち、現在はどのような活動を展開しているのか。報道各社の取材データや公式発表、メンバー本人の発信をもとに、RIP SLYMEの歴代メンバーの動向、脱退理由の真相、そして現在の3人体制に至る背景を客観的かつ徹底的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2018年の活動休止の直接の引き金はSUの私生活トラブルだが、根底には長年蓄積されたグループ内の人間関係と制作体制の不協和音が存在した。
- 要点2:音楽的支柱だったPESは2017年9月に極秘脱退しており、2021年秋にSNSで「いじめ・ハラスメント」と「対話拒絶」を告発して決定的な決裂が表面化した。
- 要点3:グループは2022年4月よりRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で本格再始動しており、脱退した2名(PES、SU)との合流予定はない。
【リップスライム メンバー歴代】5人の黄金期から激変した現在の基本構図
RIP SLYMEはもともと、1990年代半ばからアンダーグラウンドのヒップホップクルー「FUNKY GRAMMAR UNIT」の末弟としてキャリアをスタートさせました。メジャーデビュー以降、国民的人気を博したオリジナル黄金期の体制は、際立つ個性を持つ4人のMCと1人の天才肌トラックメイカーによる5人組編成でした。
グループの舵取り役として軽妙なトークとフロントマンを務めたRYO-Z、端正なルックスと独特の脱力系フロウで女性ファンを熱狂させたILMARI、類稀なるメロディセンスでキャッチーなフックを量産したPES、深みのある低音ボイスと遊び心あふれるリリックでスパイスを加えた最年長のSU、そして10代でDJ大会を制しグループの全サウンドを構築したDJ FUMIYA。この奇跡的なバランスが、彼らをJ-POPの頂点へと押し上げた原動力でした。
しかし、2010年代半ばを境に各メンバーの方向性や私生活の歯車が狂い始めます。かつて「仲良しグループ」の代名詞と見なされていた彼らの関係性は、2017年から2021年にかけて音を立てて崩壊していくことになります。
脱退の真相と泥沼劇|PESいじめ告発の経緯とSUの現在
グループの崩壊プロセスを語る上で避けて通れないのが、SUの不祥事と、それに伴うPESの告発劇という2つの決定的な出来事です。
第1の激震は、2017年4月に報じられたSUの不倫報道でした。当時既婚者であったSUの私生活のスキャンダルは連日ワイドショーを賑わせ、タイアップやCM契約を多数抱えていたグループの活動は完全にストップ。これにより、2018年10月30日をもってグループは公式サイトを閉鎖し、「活動休止」を発表する事態に追い込まれました。
SUはその後、自身のInstagramで「全ての責任は私にあります」と謝罪し、事実上グループを離脱。表舞台から完全に姿を消しました。現在のSUは、細々とDJ活動を再開させたり、舞台出演やアパレルデザインに携わったりと、アンダーグラウンドな領域で独自の活動を模索していますが、メジャーシーンへの復帰には至っていません。
しかし、ファンに最も深い傷跡を残したのは、SUの離脱以上にPESの脱退真相でした。2021年11月、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人がYouTubeの生配信などで「グループの再始動」を匂わせる動きを見せた直後、PESが自身のSNS上で突如として爆弾告白を行ったのです。
PESが明かした事実は以下の通りです:
- 自身は活動休止よりも前の2017年9月にすでにグループを脱退し、事務所も辞めていたこと。
- 脱退の引き金は「20年間にわたり精神的なハラスメント(いじめ)を受け続けていた」ことであり、何度も対話を求めたものの拒絶されたこと。
- 3人体制での再始動について事前に一切知らされておらず、「復帰の可能性は完全にゼロ」であること。
「足を引っ張るなと言われ続けた」「もうこれ以上、彼らと関わることは耐えられない」というPESの生々しい叫びは、長年グループを愛してきたリスナーに計り知れないショックを与えました。公式側がPESの脱退を約4年間にわたって公表せず伏せ続けていた隠蔽体質も浮き彫りとなり、「RIP SLYME 不仲説」は単なる噂ではなく決定的な事実であったことが証明された瞬間でした。
【データ比較検証】RIP SLYME各メンバーの活動状況と関係性の変遷
かつて一つの旗のもとに集っていた5人は現在、どのような道を歩んでいるのか。公開情報および取材データをもとに、各メンバーの現状とグループとの関係性を客観的なマトリクスで比較検証します。
| メンバー名 | 黄金期の役割 | 脱退・離脱時期 | 現在の活動状況・スタンス |
|---|---|---|---|
| RYO-Z | リーダー格、MC、進行 | 在籍(現体制) | 3人体制のRIP SLYMEとして精力的にフェス出演や新曲制作を牽引。ソロラジオやイベントMCも多数。 |
| ILMARI | MC、フック、フロントマン | 在籍(現体制) | 3人体制で活動中。別ユニット「The Beatmoss」やモデル活動、クリエイティブプロデュース等も並行。 |
| DJ FUMIYA | 全トラックメイク、DJ | 在籍(現体制) | 現体制のサウンドプロデュースを継続。他アーティストへの楽曲提供やクラブDJとしても第一線で活動。 |
| PES | MC、メロディメイカー、作詞作曲 | 2017年9月脱退 | ソロアーティスト、楽曲提供、自身のクリエイティブブランド運営。グループ側とは完全絶縁状態。 |
| SU | 低音MC、パフォーマンス | 2018年活動休止に伴い離脱 | DJ活動、舞台・小規模メディア出演、デザインワーク。グループ復帰の目処は立っておらず個別交流に留まる。 |
データが示す通り、RIP SLYMEという屋号を維持して商業展開を行っているのはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名のみであり、楽曲制作の主軸であったPESの不在がサウンド構造にも大きな変化をもたらしています。

【実態検証】不仲説の裏側|ファンの生の声とグループ崩壊の心理学的構造
RIP SLYMEの空中分解は、なぜ防げなかったのでしょうか。SNSやネット掲示板に投稿された当時のリスナーの反応を検証すると、ファンの感情は複雑に揺れ動いていました。
「学生時代の悪友がそのままスターになったような関係性が好きだったのに、裏ではいじめがあったなんて信じたくない」「PESのフックがないRIP SLYMEは、別のグループに聴こえてしまう」「大人の集団として、トラブルが起きた時の対話メカニズムが機能していなかったのではないか」
こうした声が浮き彫りにするのは、「内輪ノリの制度疲労」という集団心理の落とし穴です。
社会学や組織心理学における「集団思考(グループシンク)」の観点から分析すると、RIP SLYMEのような地元の友人やストリート仲間から発展したクリエイティブ集団は、初期段階では強固な結束力を誇る反面、ビジネス規模が拡大するにつれて「心理的バウンダリー(境界線)」の曖昧さが致命的な歪みを生みやすくなります。
友人関係の延長線上にある組織では、「言わなくてもわかるはず」「ノリに合わせるのが正義」という同調圧力が無意識に働きやすくなります。その結果、繊細に楽曲制作を担っていたPESのような特定の個人にクリエイティブの過重な負担が集中し、意見の食い違いが生じた際に「ビジネスライクな対話」ではなく「感情的な排除や無視」といういびつな形で現れてしまったと考えられます。親密すぎた過去の絆が、皮肉にも健全な問題解決を妨げる障壁となってしまったのです。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「5人再結成」の噂をファクトチェック
Web上の一部検索結果やまとめ情報では、「RIP SLYMEが5人で完全再結成した」という誤情報が散見されます。しかし、これは明らかなデマ・事実無根の記述です。
実態を客観的にファクトチェックすると、真相は以下の通りです:
- 「再始動」したのは3人のみ:2022年4月に発表されたのは、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAによる「3人体制での活動再開」であり、5人での活動再開ではありません。
- PESのスタンスは一貫して不変:PESは告発以降もソロとしてのスタンスを堅持しており、「今後RIP SLYMEに関わることは一切ない」と明言しています。公式な関係修復に向けた対話も行われていません。
- 商標と楽曲権利の線引き:現在3人体制で行われているライブでは黄金期のヒット曲も歌われていますが、PESが担当していた高音ラップパートや印象的なサビは、ILMARIやRYO-Zがカバーするか、リアレンジされた形でパフォーマンスされています。
ネット上の情報に触れる際は、「3人での再始動」という事実が誤って「全員の復帰」と混同されていないか、注意深く見極める必要があります。
【プロの結論】クリエイティブ集団の受容スタンスと大人の教訓
かつてのファンや音楽リスナーは、現在のRIP SLYMEとどのように向き合うべきでしょうか。エンタメ報道の専門的見地から、向き・不向きの基準を明確に提示します。
現在の3人体制を楽しめる人:
- RYO-ZとILMARIによる熟練のマイクリレーや、DJ FUMIYAが手がける最新のビートアプローチなど、「今鳴らされている新しい音」をフラットに楽しめるリスナー。
- フェスやライブの祝祭感、パーティーの空気感を純粋に味わいたい人。
慎重に距離を置くべき人:
- PESの繊細なリリックや切ないフック、SUの唯一無二の低音フロウが織りなす「5人の完璧なアンサンブル」に強い愛着を持っているリスナー。
- 過去の仲睦まじい青春の幻影をグループに重ね合わせ、人間関係の軋轢に失望を感じてしまう人。
青春を共にしたクリエイターたちが大人になり、価値観の違いから決別すること自体は、音楽史において決して珍しいことではありません。大切なのは、過去の輝かしい名曲が残した功績と、現在それぞれの道で自立して表現を続ける個々のアーティストの尊厳を、切り離して受け止めるリテラシーです。
【rip slyme メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:RIP SLYMEの現在の正式メンバーは何人ですか?
A1:2022年4月以降、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で活動しています。PESとSUはグループを離脱しており、現行の正式メンバーには含まれていません。
Q2:PESが脱退した本当の理由と、メンバーとの現在の関係は?
A2:PES本人の告白によると、長年にわたるグループ内でのハラスメントやいじめ、制作負担の偏り、対話の拒絶が原因とされています。2017年9月にすでに脱退しており、現在に至るまで他のメンバーとは完全に絶縁関係にあります。
Q3:SUは今後グループに復帰する可能性はありますか?
A3:公式な復帰のアナウンスや具体的な動きはありません。個々のメンバーとの個人的な交流は一部で噂されるものの、スポンサー契約やグループの企業案件への配慮から、メジャー体制としてのRIP SLYMEに合流する可能性は極めて低いと見られています。
Q4:3人体制のライブで過去のヒット曲はどうやって歌われていますか?
A4:『熱帯夜』や『楽園ベイベー』などの代表曲は現在もライブの定番ですが、脱退したPESやSUのパートはRYO-ZやILMARIが代わりに歌うか、DJ FUMIYAによるリミックス処理・トラックの再構築によって3人向けにアレンジされて披露されています。
まとめ:それぞれの選んだ道と平成ポップヒップホップのレガシー
RIP SLYMEが辿った軌跡は、J-POPの歴史において燦然と輝く栄光と、集団クリエイティビティが抱える構造的な危うさの両面を私たちに示しています。5人が揃っていた時代に生み出された楽曲群は、今なお色褪せないマスターピースであり、彼らが平成の音楽カルチャーを牽引した事実に揺るぎはありません。
たとえ道が分かれ、二度と交わることがないとしても、3人で看板を守り続けるRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYA、そして自らの表現を追求し続けるPESやSU。それぞれの選んだ新たな生き様を、静かに見守っていくことがファンにとって最も誠実なスタンスと言えるでしょう。 (出典: rip slyme メンバー(Yahoo!ニュース))