北海道銀行カーリング部の現在と分裂の真相!新体制の躍進と歴代の歩み
氷上のチェスと称され、日本国内でも高い人気を誇るカーリング界において、常にトップ戦線で話題を集めてきたのが北海道銀行です。2021年秋に報じられた旧チーム(現フォルティウス)とのスポンサー契約終了と独立は、多くのファンや関係者に大きな衝撃を与え、インターネット上では「事実上の分裂ではないか」「何があったのか」と様々な憶測を呼びました。
それから時を経て、若手主体の自社実業団チーム「北海道銀行リラーズ(Lilers)」として再出発を切ったチームは、着実に実力を蓄えて国内トップクラスの強豪へと進化を遂げています。本稿では、当時の契約終了・独立を巡る真相をはじめ、現在の主力メンバーの詳細、これまでの戦績、そして1980年から続く北海道銀行とカーリング界の深い絆を、客観的な事実と取材データから徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 契約終了の真相:旧チーム(吉村紗也香・小野寺佳歩ら)との関係解消は不仲ではなく、クラブチーム化を目指す選手側と行員雇用による自社実業団化を目指す銀行側の「運営方針の相違」による円満な契約満了。
- 新生リラーズの現在:田畑百葉、仁平美来、中島未琴、伊藤彩未らジュニア世代の逸材を集結させ、2021年12月1日に新体制が発足。現在は日本トップを争う強豪へ急成長。
- 今後の展望と戦績:日本カーリング選手権大会でロコ・ソラーレなどの五輪メダリストチームを破るなど快進撃を継続。2026年シーズン以降の国際大会や五輪代表争いで最注目の存在。
【激動の歴史】北海道銀行カーリング部とフォルティウス「分裂」の真相と契約終了の背景
北海道銀行のカーリングチームを巡る議論で、今なお検索上位に挙がるのが「契約終了」「分裂理由」というキーワードです。2021年11月末、約10年間にわたり北海道銀行のシンボルとして戦ってきた吉村紗也香、小野寺佳歩、近江谷杏菜、船山弓枝らのチームが、同行とのスポンサー契約を満了し、独立してクラブチーム「フォルティウス」を立ち上げたことが事の発端でした。
当時、一部メディアやSNS上では「チーム内の不協和音」や「銀行側との対立」といったセンセーショナルな見方が飛び交いました。しかし、公式発表資料や当時の関係者の証言を丹念に検証すると、実態は「チームの将来設計における構造的なミスマッチ」であったことが分かります。
発足当初は選手が行員として勤務する形態も含まれていましたが、競技のプロ化が進むにつれ、海外遠征の長期化や競技専念へのニーズが高まりました。吉村選手らは、より自由度の高い活動環境や複数スポンサーを獲得できる「プロ・クラブチーム型組織」への移行を希望しました。一方で、北海道銀行側は地域貢献と行員の一体感醸成を目的とした「自社直営の実業団型チーム(行員アスリート)」としての運営を再構築したいという意向を持っていました。
双方が目指すアスリート支援の方向性が分岐した結果、2021年11月末の契約期間満了をもって円満にパートナーシップを終了するという結論に至ったのが真相です。確執による空中分解ではなく、互いの発展的な未来を見据えた発展的解消であったと言えます。

【2026年最新】北海道銀行リラーズ(Lilers)現行メンバーの顔ぶれと役割
契約終了の直後となる2021年12月1日、北海道銀行は即座に新たな自社女子カーリング部「北海道銀行Lilers(リラーズ)」の設立を発表しました。チーム名の「リラーズ」は、北海道銀行のシンボルツリーであるライラック(Lilac)に由来しています。
新チームの軸となったのは、ジュニア時代から国内外で輝かしい実績を残してきた若手選手たちです。現在、氷上で躍動する主要メンバーの役割と特徴は以下の通りです。
田畑百葉(たばた・ももは)/ スキップ・バイススキップ
卓越した戦術眼と冷静なアイスリーディング力を誇るチームの司令塔。ジュニア時代から名スキップとして知られ、勝負どころでの高いテイクショット精度と度胸満点のショットコールでチームを牽引します。
仁平美来(にへい・みく)/ バイススキップ・スキップ
正確無比なドローショットを持ち味とし、ハウス内の配置を巧みにコントロールするクラッチプレイヤー。田畑選手とともに戦況に応じた柔軟なショット選択を支えます。
中島未琴(なかじま・みこと)/ セカンド
力強いスイープと正確なセットアップショットでゲームの土台を築く実力派。フィジカルの強さと正確なウェイトコントロールで、ミドルエンドの主導権争いに大きく貢献しています。
伊藤彩未(いとう・あやみ)/ リード
試合の立ち上がりを左右するフロントエンドの要。精度の高いコーナーガードやセンターガードを確実に配置し、チームの攻撃的なゲームプランを序盤から確立させる重要な役割を担っています。
結成当初は「若いチームであり、シニアのトップレベルに適応するには時間がかかるのではないか」という声もありましたが、過酷なトレーニングと国内外のツアー転戦を経て、今や日本屈指の完成度を誇るユニットへと成長しました。
【データ比較】旧体制フォルティウスと現・北海道銀行リラーズの戦力・特徴比較
チームの変遷をより客観的に理解するために、旧体制(現フォルティウス)と現体制(北海道銀行リラーズ)のチーム構造および特徴を比較・整理しました。
| 項目 | 旧体制(現フォルティウス) | 現体制(北海道銀行リラーズ) | 編集部の分析・評価 |
|---|---|---|---|
| 運営・雇用形態 | クラブチーム形式(複数スポンサー支援) | 北海道銀行の直営実業団(行員アスリート) | リラーズは銀行の全面バックアップによる抜群の安定性を確保。 |
| 主力選手の特徴 | 吉村紗也香、小野寺佳歩ら五輪・世界選手権経験者 | 田畑百葉、仁平美来、中島未琴、伊藤彩未ら若手精鋭 | 経験値のフォルティウスに対し、リラーズは爆発的な成長力と伸びしろが強み。 |
| プレースタイル | 百戦錬磨の駆け引きと安定した試合運び | 攻撃的でダイナミックな展開と強固な結束力 | リラーズは先攻・後攻問わず複数得点を狙うアグレッシブな戦術が結実。 |
| 国内選手権での立ち位置 | 常に優勝争いに絡むトップシードの常連 | ロコ・ソラーレやフォルティウスを脅かす新世代の旗手 | 日本女子カーリング界は「4強時代(ロコ、SC軽井沢、フォルティウス、道銀)」へと完全に移行。 |

【戦績検証】日本選手権での快進撃とロコ・ソラーレ撃破で見せた底力
新体制となった北海道銀行リラーズの実力が本物であることを証明したのが、日本カーリング選手権大会における目覚ましい戦績です。
特にスポーツ紙やファンの間で大きな話題を呼んだのが、五輪銀メダリストであるロコ・ソラーレとの直接対決でした。日刊スポーツをはじめとする主要メディアの報道によると、大会の大一番となった準決勝において、北海道銀行は序盤から複数得点を重ねる猛攻を展開。11得点を奪う圧勝劇を演じ、大会2度目のロコ・ソラーレ撃破を果たして決勝進出を決めました。
試合後のインタビューで選手たちが見せた「つらかった練習が報われた」という涙のコメントは、結成以来背負ってきたプレッシャーの大きさと、それを乗り越えた精神的成熟を物語っています。
さらにチームは、長いシーズンで生じた課題やフォームの微調整を徹底的に行い、「日本カーリング選手権大会 横浜2026」をはじめとするビッグトーナメントに向けて一段とギアを上げています。基礎体力の強化とアイス状況へのアジャスト力を高めたことで、接戦時の勝率は飛躍的に向上しています。
【深層分析】なぜ北海道銀行は若手単独チームを選んだのか?スポーツビジネスと地域密着の視点
企業スポーツのあり方が問われる現代において、北海道銀行が選んだ「若手をゼロから育成する実業団モデル」は、スポーツビジネスおよび組織マネジメントの観点からも極めて合理的な戦略に基づいています。
歴史を遡ると、北海道銀行とカーリングの関係は1980年に始まっています。当時、同行内に事務所を置いていた北海道カナダ協会にカーリング委員会が設置され、日本国内における競技の普及活動を草創期から支え続けてきました。つまり、同行にとってカーリング支援は一時的なプロモーションではなく、40年以上に及ぶ企業アイデンティティそのものです。
完成されたプロ選手への単なる資金提供(スポンサード)にとどまらず、地元採用の若いタレントを行員として迎え入れ、競技生活と人間的成長を長期的にバックアップする手法は、以下のような明確なメリットをもたらしています。
- 企業カルチャーとの強固な一体感:選手が北海道銀行の看板と行員の応援を直に背負うことで、社内のエンゲージメント向上に直接寄与する。
- 持続可能なチーム運営:短期的な成績不振で解散するリスクを抑え、4年〜8年単位の長期的なオリンピック育成サイクルを構築できる。
- 地域社会への還元:道内各地でのジュニア講習会や地域イベントへの参加を通じ、北海道のスポーツ振興に直接貢献できる。
【プロの結論】企業スポーツにおける「クラブ支援型」と「実業団直営型」の評価基準
スポーツ組織論の観点から見ると、吉村選手らのフォルティウスが選んだ「独立型クラブチーム」と、北海道銀行リラーズが選んだ「実業団直営チーム」のどちらが優れているかという二元論ではありません。双方に明確な存在意義があります。
【独立クラブ型(フォルティウス等)が向いているケース】
既に国際的な知名度を持ち、自らブランディングと営業を行いながら、海外拠点の設置や自由な遠征日程を最優先したい完成されたトップアスリート。
【実業団直営型(北海道銀行リラーズ等)が向いているケース】
資金や練習環境の心配をすることなく、長期的な視野でじっくりと基礎から世界の頂点を目指したい若手有望株や、地域企業と強固に結びついてキャリア形成を図りたい選手。
北海道銀行は後者の強みを最大限に活かし、日本カーリング界に持続可能な育成モデルの成功例を提示しています。

【一般に知られていない盲点】「北海道銀行=元チームだけ」というネットの誤解
インターネット上の掲示板や知恵袋などでは、今でも「テレビで見る北海道銀行のチームは、昔のメンバーと顔ぶれが違うがどうして?」という疑問が散見されます。五輪中継などでカーリングを観戦するライト層の間では、吉村選手や小野寺選手の印象が強く残っているためです。
しかし、現在の北海道銀行女子カーリング部(リラーズ)は、前述の通り田畑百葉選手や仁平美来選手らを中心とした全く新しい世代のチームです。過去の知名度に依存することなく、実力で日本選手権の表彰台を勝ち取った現在のリラーズこそが、今の北海道銀行カーリング部です。
新旧両チームが日本選手権などの公式戦でハイレベルな好ゲームを繰り広げる構図は、結果として日本女子カーリング界全体の底上げと市場の活性化につながっています。
【カーリング 北海道 銀行】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:北海道銀行カーリング部とフォルティウスが契約終了した本当の理由は?
A1:不仲や対立ではなく、チーム運営方針の違いによる円満な契約満了です。複数スポンサーを獲得してプロ・クラブ化を目指した選手側と、行員アスリートによる直営実業団として再構築を目指した北海道銀行側の意向が一致した結果の発展的解消です。
Q2:現在の北海道銀行リラーズの注目選手は誰ですか?
A2:司令塔(スキップ/バイススキップ)を務める田畑百葉選手と仁平美来選手です。ジュニア時代からの豊富な経験と勝負強さを持ち、強豪ロコ・ソラーレ戦でも大量得点を演出する見事なショットを連発しています。
Q3:北海道銀行リラーズの選手たちは普段、銀行業務を行っているのですか?
A3:はい、選手たちは北海道銀行の行員として所属し、競技活動と業務・地域貢献活動を両立しています。銀行の全面的なサポート体制のもと、国内外の遠征やトレーニングに励んでいます。
Q4:北海道銀行とカーリング競技の関わりはいつから始まったのですか?
A4:1980年に北海道銀行内に事務所を置く北海道カナダ協会にカーリング委員会が設置されたことが始まりです。日本国内におけるカーリングの歴史とともに歩んできた歴史ある関係です。
まとめ:新世代の旗手として世界の頂点を目指す北海道銀行リラーズの未来
2021年の体制刷新という大きな転換期を経て、自社実業団「北海道銀行リラーズ」として力強いリスタートを切った北海道銀行。田畑百葉選手をはじめとする若きタレントたちは、厳しい鍛錬と実戦経験を通じて、名実ともに日本トップクラスのチームへと成長を遂げました。
1980年から続く伝統の土台の上に、若さと結束力という新たな息吹を吹き込んだ新生チームは、日本カーリング界に新風を巻き起こしています。国内のライバルたちとしのぎを削りながら世界の頂点を目指す彼女たちの挑戦から、今後も目が離せません。 (出典: カーリング 北海道 銀行(Yahoo!ニュース))